絵を描くのは楽しい

ブルーピリオドを読みました。

半年以上前から友達にお前はハマるから読め読め面白いからと勧められていていざ読んだらとてもハマりました。

話も面白いのですが、作者が美大出だからか画面構成がめちゃくちゃ上手くて脳が気持ちよくなります。


その中で特に印象的だった台詞が


『なんでも持ってる人が美術にくんなよ』


『俺の絵で全員殺す』


です。


前者は主人公が一目を置く天才世田介の台詞で後者は主人公八虎台詞です。

いわゆる、この二人は対極の存在で主人公は人当たりもゆく友達が多い上に容量がいい、そして世田介はその真逆で友達が全然いないので八虎の事が煙たくて煙たくて仕方ないと思います。


だから、自分には持ってない何でも持ってる八虎がわざわざ美術にくるのが鬱陶しくて仕方ない、八虎は遊びで美術に来てるわけでもないのにそんなことを言われて悔しいわけです。


これを見たとき双方の気持ちが分かるから、めちゃくちゃ刺さりました。


自分は何もない空っぽな人間なので


友達がいる奴らに負けたくない

恋人がいる奴らに負けたくない

絵以外で好きなモノがある奴らに負けたくない

絵以外に才能がある奴らに負けたくない


僕みたいな底辺が勝てるところ証明したい。


そして、絵をバカにしてきた奴らを見返したい、俺の絵で全員殺す、みんなまとめて


負のエネルギーは時としてパワーを与えてくれますし、自分もよく負の感情で絵を描くことが多々あります。

ただ、絵を描くのは楽しいと思うのが大前提です。